針治療は、身体に針をするという特殊な治療法です。
針に薬を塗っているわけでなくて、ただ針を刺すという物理的刺激だけの治療です。
単純な物理刺激が脳に伝わり、自律神経やホルモンに変化を起こして、リラックスしたり、血流を良くしたりするのです。
緊張していると、脳の中で、自然治癒力を引き出すホルモンが出てくれないので、せっかくの針治療の効果は薄くなります。
だから、針を受けることが嫌な人や怖い人は、針治療をしてもその効果が充分に発揮できないことがあります。
針を刺すことは、思ってるほど痛いものではありませんから、まず、恐怖心を取ってください。
人によっては、びりびりしたりするようですが、基本的にはなにかやっているかなという程度です。
それどころか、悪いところに当たったら、まさしくそこを治療してほしかったと絶賛したいくらい気持ちのよいものです。
気が流れるとフワッと全身が軽くなります。
針治療用の針は、針先が痛くないように工夫されて、髪の毛と同じくらい細い専用の針なので、縫い針が誤って手先に刺さる痛さと同じに考えないでください。
痛みを伴う治療ではありません。治療師を信頼して治療を受けてください。
針は筋肉を軟らかくする効果が絶大です。
慢性的に固まって、マッサージやストレッチをしても伸びない固い筋肉に針をして、それからマッサージやストレッチをすると、非常に筋肉が軟らかくなります。
身体が固まって血行不良を起こすことがほとんどの病気の引き金になります。健康で柔らかい体を作ってください。
針治療を健康増進のために上手に取り入れてください。
鍼灸治療を健康保険で使うには、まだ、適応症に制限があったり、医師の同意書が必要だったりと、ややこしい手続きが必要なので、ほとんどの治療院が実費治療です。
病院のように、薬を処方してもらって自宅で投薬療法をするような簡単な治療ではすみません。
1回数千円かかるし、数回~数十回通院しなくてはならないし、遠くの治療院に行けば、時間も交通費もかかる高級な治療になります。
いろいろな考え方の人がいると思いますが、針治療が一番効果あることもあると思います。
もっと針治療の良さをわかってほしい、知らないなんてもったいないなとじれったく思うこともあります。
針は硬い筋肉を軟らかくするだけではありません。
体表にあらわれた内臓の病気の信号をキャッチして逆に治療したり、陰陽五行の東洋思想を応用した独特な東洋医学の考え方で、背部・腹部・手足のツボを
選び、エネルギー”気”を補ったり、五臓六腑や経絡のバランスをとったりして治療をしていきます。
医学興味のある方は、実際針をうけながら、鍼灸師から東洋医学のことや針治療の効能をレクチャーしてみてください。
針治療は、身体の自然治癒力を引き出す古代から存在する治療方法で、古代から残存する治療法です。
ブームやまやかしではありませんから、どうぞ信頼して施術を受けてみてください。